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組成

本剤は、胎盤酵素分解物の水溶性物質を1管2ml中100mg含有する。

性状

色   :微黄色澄明 
形状  :水溶性注射液 
pH   :6.8~7.0 
浸透圧比:約1(生理食塩液に対する比)

効能又は効果

慢性肝疾患における肝機能の改善

用法及び用量

通常成人1日1回2mLを皮下又は筋肉内に注射する。症状により1日2~3回注射することができる。

使用上の注意

1.慎重投与:アレルギー体質の方 

2.副作用:調査症例98例中、何らかの副作用がみられたのは19例(19.4%)で、主なものは注射部位の発赤疼痛で7例あり、これは全例の7.1%、副作用発生例の36.8%であった。また、臨床検査値で臨床的に意義があると考えられる変化は認められなかった。

薬効薬理

 メルスモンの作用機序は、まだ充分明らかではないが、細胞呼吸促進、創傷治癒促進、抗疲労などの諸作用が認められており、これら多種多様の生物学的活性作用が広汎な生体過程への賦活作用を示し、組織細胞の新陳代謝を高め、身体の異常状態を正常化するものと推測される。

**1.組織呼吸促進作用: ラット肝臓の組織呼吸に及ぼすメルスモンの作用をワールブルグ法にて測定の結果、メルスモンは生理食塩液の約5.7倍の呼吸促進作用を認めた。

**2.創傷治癒促進作用: ラットを用いた実験的火傷において、メルスモンは対照に比較し創傷治癒促進作用を示した。

**3.抗疲労作用:マウスによる水中遊泳疲労試験において、メルスモンは抗疲労性を認めた。

**4.硝子体及び球結膜下出血の吸収促進作用: ウサギの眼球の硝子体及び球結膜下に対し実験的出血をおこし、その吸収促進作用を観察した結果、メルスモンは対照に比較して出血吸収促進作用を示した。